tamuraです。
まっさらな状態からJavaのプログラムを書き始めるときのやり方についてまとめました。
前提
- コンソールアプリを想定
- Javaをちょっと書いた事があるが、ゼロから書いたことがない
プログラムを書く場所
結論: どこでも良い
Golangとは違う。
ディレクトリ構成
一般的には以下のようなディレクトリ構成です。
$ tree
.
|____src
| |____main
| | |____java
| | |____resources
| |____test
| | |____java
| | |____resources
説明
src/main/java
Javaのソースを配置します。
余談ですが、Kotlinとかを使う場合は src/main/kotlin
とやったりすることもあります。
src/main/resources
プロパティファイルなど、Javaのソースではないけど実行時に一緒に使うファイル等を配置します。
src/test/java
テストプログラムの置き場所。
これもKotlinの場合は src/main/kotlin
とやったりする人もいます。
src/test/resources
テスト用のプロパティファイルを配置します。 テスト用のリソースについては後述します。
とりあえずの始め方
ディレクトリ構成に従ってディレクトリを作成します。
$ mkdir -p src/main/java
$ mkdir -p src/main/resources
$ mkdir -p src/test/java
$ mkdir -p src/test/resources
Mavenを使う場合
以下をコピペして、 pom.xml
というファイル名でプロジェクトディレクトリの直下に保存します。
<project xmlns="http://maven.apache.org/POM/4.0.0" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://maven.apache.org/POM/4.0.0 http://maven.apache.org/xsd/maven-4.0.0.xsd">
<modelVersion>4.0.0</modelVersion>
<groupId></groupId>
<artifactId></artifactId>
<version></version>
<properties>
<maven.compiler.source></maven.compiler.source>
<maven.compiler.target></maven.compiler.target>
<project.build.sourceEncoding>UTF-8</project.build.sourceEncoding>
</properties>
<build>
<defaultGoal>package</defaultGoal>
<finalName>${project.artifactId}-${project.version}</finalName>
<plugins>
<plugin>
<groupId>org.apache.maven.plugins</groupId>
<artifactId>maven-compiler-plugin</artifactId>
<version>3.8.1</version>
</plugin>
</plugins>
</build>
<dependencies>
<dependency>
<groupId>junit</groupId>
<artifactId>junit</artifactId>
<version>4.10</version>
<scope>test</scope>
</dependency>
</dependencies>
</project>
説明
groupId
このプログラムのパッケージを設定します。
個人なら com.github.tamurashingo
みたいにしておけばOKです。
会社なら会社から指定された値だったり、ドメインをひっくり返した値(例:com.google)にします。
artifactId
プログラムの名前です。
version
バージョンです。
0.0.1
とか 0.1.0
とか、Javaだと3桁区切りが多い気がしますが、好きに付けてOKです。
0.0.1-SNAPSHOT
のように、末尾に -SNAPSHOT
をつけるときもあります。
(ここでは説明しません)
maven.compiler.source
と maven.compiler.target
Javaのバージョンです。揃えておきましょう。
JDK12の場合は 12
と指定します。
これは javac
への -source
-target
への引数となるので、 javac
の説明をよく読みましょう。
Gradleを使う場合
以下をコピペして、build.gradle
というファイル名でプロジェクトディレクトリ直下に保存します。
plugins {
id 'application'
}
repositories {
jcenter()
}
dependencies {
testImplementation 'junit:junit:4.12'
}
ソース
src/main/java
下にパッケージを掘って書いていきます。
ソースは割愛。
ビルド
Maven派
コンパイル
$ mvn compile
テスト
$ mvn test
ビルド
$ mvn package
Gradle派
コンパイル
$ gradle compileJava
テスト
$ gradle test
ビルド
$ gradle
git管理
git管理するのは pom.xml
build.gradle
settings.gradle
src/
くらいです。
それ以外は .gitignore
に記載してgit管理されないようにします。
# Gradle
.gradle
build
# Maven
target